SEO対策はビジネスになるか

SEO対策はビジネスになるかといえば、僕はならないと思います。今までは本のバブルと言いますか、隙間産業だとおもいます。


そもそも、単なるSEO対策だけにフォーカスを当てたサービスというのは、検索エンジンの運営元と利害関係が対立するからです。当然、本来うえにきてほしくないページが上に来たら、ユーザビリティーが落ちてしまうわけで、そうなるとサーチエンジン会社はそうならないように手立てを考えます。


現在、SEO対策で外部リンクの値段が落ちています。これは、外部リンクだけではSEO対策として評価されなくなったということが大きいとおもいます。
安いところでは、100リンクで月額4000円とかいうところもあります。


リンク元ページとのコンテンツとの関連性という要素が計算され出すと、単なる被リンクはいっきに効果が0になります。


それと関連しますが、SEO対策は、エンドユーザに対して情報の公開がほとんどされないということもあります。これも大きな問題です。ネット広告がで出したときは、この辺の情報公開でいろいろと問題になりましたが、最近は落ち着いて来ました。最近は、クリック回数やPV回数などで、払ったお金に対して何が達成できたか分かるようになりました。


しかし、SEO対策は、何にたいしてお金を払っているのか分からないことが多いです。たとえば、成果報酬性のSEOとかありますが、SEO業者が行う被リンク取得活動以外に、SEO対策を依頼したクライアント自身もプレスリリースとか情報発信とか、いろいろと活動した場合、何が原因でSEO対策の成果が出ているのか特定が難しくなります。


完全に何が何%効果があるとかまで突き詰める必要はないとおもいますが、ある程度、業者に頼んでいる意味をクライアントが知りたいと思うのは当然ではないでしょうか?

たとえば、

  • どういうサイトのどういうページからリンクをはったのか?
  • リンク元のコンテンツの中で、自分のWebをどのように紹介しているか?
  • リンクをはったページはどのくらいの効果があるかの指標(例: ページランク、運営歴、ドメイン情報、何社で1サイトを使いまわしているか)

などを知りたいとおもうのは当然とおもいますが、これこそがSEO業者の企業秘密なわけです。
これらをオープンにしてくれれば、大体、SEOでどのくらい効果が出るか計算できます。


しかし、これをオープンにするSEO業者はいません。なぜならば、SEOだけしか行っていない業者は、月1万円でだし放題とかのプレスリリースのほうが、確実にSEO効果があることがバレてしまうからです。


プレスリリースの場合、一度だしたものは、アーカイブで残されますが、SEO対策の場合は料金を払い続けなければいけませんし、毎月確実にリンクが増えていくこともありません。


こんな状況でSEO対策にがっかりしたクライアントは多いとおもうので、そろそろ本格的にSEO対策もすたれていくのではないかと考えています。