とっつきやすさの脅威

よく、MySQLPostgreSQLは比較対象として議論される。だが、今、圧倒的に流行っているのはMySQLだ。なぜ、このような状況になったかということに関してはいくつかの仮説があるとおもう。

  • 仮説1、ビジネスパートナーの活動がMySQL普及させた
  • 仮説2、MySQLWindows版のとっつきやすさが普及させた

僕は、以前は仮説1かと思っていたが、最近、これはどうも違うのではないかと思い出した。仮説2なのではないかと。PostgreSQLは、本当に優秀なデータベースエンジンだが、インストールが結構大変だ。それ用のユーザーをつくって厳正な管理のもとに実行しなくてはならない。Windows版も以前に出たが、やはり、インストールでこける人は結構いるようだ。


一方、MySQLインストーラーでインストールしたらすぐに使える。どちらかというと、MySQLUNIX上のデータベースエンジンというよりは、結構組込み的でコンパクトだ。だから、すぐにいじりだせる。


一見すると、MySQLの方が機能的にPostgreSQLに以前は追い付いていなかったし、PostgreSQLが商用利用までも無料なのに対してMySQLGPLではない場合はすべて有料だ。結構、これは大きな差でPostgreSQLが有利に見えるが、その差さえも、とっつきやすさはひっくりかえしてしまうのだ。


そういう意味で、今回のAlinous-CoreのDerbyの組込みの効果は大きいとおもう。